ブルースワット

 

シグ(演:土門 廣)

私を(ビデオで)再びこの世界にに引き戻した張本人その2(^^)。それではその1は誰かと言いますと…、こちらをご覧ください(^^)。ちょうど、「中学生日記」に土門さんが出演されていて、その土門さん演じる春日先生がすごく好きだったんです。そんなとき、レンタル店を物色していたら、「ブルースワット」の最終巻のパッケージに春日先生が…。もともとヒーロー物が好きなんで、迷わず借りて見ることにしました。

シグは、対エイリアン組織ブルースワットの一人。そしてその正体は、エイリアン犯罪組織「スペースマフィア」によって壊滅させられた「スペーススワット」の生き残り。そう、つまりはシグ自身もエイリアンです。地球ではエイリアンの姿のままでは活動できません。かと言って、今そこで生活している人間にインヴェード(乗り移り)してしまっては、「スペースマフィア」と同じになってしまう。「スペースマフィア」のメンバーは地球人にインヴェードし、その自由を奪っているのです。悩みに悩んだシグは苦汁の選択をします。それは、10年前に事故によって脳死状態に陥り、息子が臓器移植の手術を受けられるようになるまで冷凍睡眠状態に置かれた「広瀬剛」という人物にインヴェードすることでした。これならば、その人の自由を奪うことなく、活動できます。

この番組において、シグがエイリアンであるという設定は見事に生きていたと思います。なにしろ、敵と同じエイリアンが味方にもいるわけですから、エイリアンにとっての弱点を突くということがほとんど不可能だったからです。例えば、エイリアンがその星にいられなくなるという花(名称はごめんなさい、分かりません)。シグは地球からエイリアンがいなくなるのなら、とその花を繁殖させることを提案します。しかし、ショウは、そんなことをしたらシグまで地球を追い出すことになる。地球の危機は回避できても、スペースマフィアは再びどこかの星を襲う。そのスペースマフィアをシグは追いつづける。シグにだけエイリアンに対する責任を負わせるわけにはいかないと、強硬に反対します。結局は、その花の雄花はエイリアンに有害、地球人には無害だったのですが、雌花はまったく逆で、地球人に有害ということが分かり、その花は焼却処分されることになりました。もしも、シグがエイリアンでなく普通の人間だったら、その花を繁殖させる計画を実行していたでしょう。そして100年に一度咲くという雌花によって人類も滅びていたことでしょう。

いつも冷静なシグですが、あることに関してはショウ以上に突っ走ってしまう傾向があります。その「あること」というのは…、息子・ザジ。と言ってもシグの息子ではなく、シグがインヴェードしている広瀬剛氏の息子です。エイリアンは地球人にインヴェードし、その体も意識も自分の思うように操れますが、たまに人間の潜在意識のようなものがエイリアンを突き動かすということがあります。多分シグの行動も「広瀬剛」氏の潜在意識がそうさせているのだと思います。ザジの体をエイリアンに奪われ、シグの怒りが爆発します。ザジの体にインヴェードしていたジスプは、後にザジを使い捨て、別の人間にインヴェードし、ザジは救われました。

その後、いつ果てるとも知れない戦いの中でシグに変化が起きてきます。変化というよりは異変と言ったほうがいいのかもしれません。2年前に地球にやって来て広瀬氏にインヴェードしたシグ。長期間に渡るインヴェードのせいで、シグと広瀬氏の融合が始まっていたのです。「地球人になりかかっている」と言われ、緑色だったはずの血液が赤く変わる…。完全に融合してしまう前に、なんとか宇宙へ帰ってもらおうと、ショウたちが説得しますが、ザジを苦しめるだけ苦しめて使い捨てたジスプへの怒りが、シグを地球にとどめます。そして、ジスプは倒せたものの、シグは広瀬氏の体から抜け出せなくなってしまいます。無理に抜け出せば広瀬氏の体を突き破るしかない。そんなこと、シグに出来るわけもなく、シグは一大決心をします。このまま地球人「広瀬剛」として、ザジの父親として生きていくことを。

大変だと思いますよ、シグが地球人として生きていくのは。だって、今までと勝手が違うわけですから。それに、日常生活においては知らないことだらけなんじゃないかな。いくら「広瀬剛」となっても、意識は「シグ」のままなわけですから。ザジの成長に伴って戸惑うことも多いと思います。それでも、シグには父親として頑張って行って欲しいですね。


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