第4話 ゴロゴロ化石人間
監督/山田 稔  脚本/曽田博久  放映日/1983年2月26日

カー将軍はプログレッサーでサンヨウチュウシンカを誕生させた。
長い年月を化石として生きてきた(?)サンヨウチュウシンカは化石ガスによって人間を化石化することができるのだ。

後楽園ゆうえんちにやって来ている南郷は、出店でラーメンを受け取り、席まで戻る途中スープを一口すすり、首をかしげる。
「うーん、分からないなァ…」テーブルには空になったどんぶりが4つ。
たまりかねたように店の主人が訊ねる。「一体おいしいのかね、まずいのかね?もう5杯目だぜ」
南郷は箸をくわえたまま右手指で丸を作って見せる。そして、どんぶりをもってなにやら薀蓄をたれながら歩いて行く。
そんな南郷を呆れたように見送る店主。
屋外の劇場のようなところへやって来た南郷はラーメンを食べながら軽やかにステップを踏んでいた。
だが、南郷の足元にはサンヨウチュウシンカが同化していた。頭を踏まれたことに激怒したサンヨウチュウシンカは化石ガスを吹き、南郷を化石にしてしまう。

そのころ、発明センターでは子どもたちが空のどんぶりを箸でたたきながら、「ラーメン、ラーメン」と繰り返していた。
そこへ入ってきた他のダイナマンの4人は見咎め、注意する。
子どもたちから南郷が「5秒でラーメンが出来るマシンをつくった」ということを聞かされた4人は呆れ返る。
「言い出したからには責任とってもらわないとな」弾が言った時、壁に掛かった時計から人形が飛び出してきて緊急事態発生の暗号を伝える。
夢野博士は南郷がラーメンを作るよりも食べる方に夢中になっているに違いないと、子どもたちを発明センターから帰す。
例によって時計に仕込まれた入り口からダイナステーションに飛び込む4人。
遊園地に進化獣が現れたことを知った夢野総司令はダイナマンに出動を命じる。
南郷に合流するよう連絡を取る夢野総司令だが、なぜか南郷からの応答がない。

遊園地で暴れまわるサンヨウチュウシンカのもとへ、ジェットコースターに乗ったダイナマンが現れる。
様々な乗り物を使い、尻尾兵とダイナマンとの戦いが繰り広げられる。
だが、イエローを欠くダイナマンは次第に追い詰められて行く。真っ先にイエローがいないことに気づいたのは切り落とされた尻尾の仇を取ろうとしていたメギドだった。
キールとギーラがサンヨウチュウシンカにイエローがいないことを確認し、ダイナマンも探しているらしいことを知ると、急いでメギドに報告した。
意気揚揚とグランギズモに戻ったメギドは、化石にされた人間の中にダイナイエローに変身する男がいるに違いないと言い切る。
早速化石人間を集め、化石ガスを溶かす作業に入った。ダイナイエローに変身する男を捕まえ、ダイナマンの秘密を探るためだ。

ジャシンカが南郷を探していることを察知したダイナマンだが、南郷がどこに行っていたかも知らないため手の打ちようがない。
サンヨウチュウシンカが最初に現れた場所(遊園地)から順に探して行くことになった。
「君たちは秘密の戦士だ。南郷を救い出し、尚且つ秘密を守ることが出切るかね?」夢野総司令に聞かれた弾ははっきりと言いきる。
「南郷の命、俺たちの秘密、命を賭けて守りとおします」他の3人も力強くうなずく。

再び遊園地にやって来た4人は手分けして南郷の捜索にあたった。
そして、劇場のところまでやって来た弾は、南郷が取り落としたラーメンのどんぶりとその中身を発見する。
そのすぐ近くの階段のところで化石にされている人間を見つけた。ちょうどそこへやって来たメギド一行がその化石人間を運んで行くのを見送る。
後に残されたのは南郷のカウボーイハットだった。「やっぱりあれが南郷か」弾はブレスで他の3人に連絡をとる。
南郷の化石を乗せたトラックに星川が飛び乗り、アジトまで追跡する。

アジトの中で化石ガスを溶かされた南郷は目の前にメギドがいるのに驚く。「ダイナイエローは貴様か」との問いにとぼけるのが精一杯。
そこへ、ダイナレッドの声が響く。メギドとサンヨウチュウシンカがアジトを飛び出すと、目の前にダイナレッド、ブルー、ピンクが現れる。
その隙に星川がブラックに変身して閉じ込められている人、及び南郷を助け出す。
ブラックもメギドの目の前に現れる。イエローがいないことを指摘し、勝ち誇ったように笑うメギドの目の前に当のイエローが現れた。
「お探しのようだったが、このようにピンピンしてるぜ!」
思い違いだったのか、と悔しがるメギド。サンヨウチュウシンカをダイナマンに向かわせる。
だが、「5人揃わないと使えない」スーパーダイナマイト、ダイナロボによって倒されてしまう。

5秒ラーメン製造機の前で得意げな南郷。
小麦粉と水を入れて、準備完了とばかりにスイッチを入れる。
期待に胸を膨らます子どもたちと、九割がた疑ってかかってる大人たち。出てきたものは程よく焼けたダンゴ。
がっかりする子どもたちを押しのけ、機械をチェックする南郷だが、残ってた小麦粉が顔に吹きかかり真っ白になってしまった。
夢野博士がラーメンの出前を頼む。「ラーメン11丁、伝票?南郷につけといて」

きわどいところで秘密を守りぬいたダイナマン。これからも秘密の戦士として戦いぬくのだ。
 
コメント…

妙に強調されていた「秘密戦士ダイナマン」。ですが、この次の回ではしっかりばれて(ばらして)しまうんですよね。
メギドもそんなにシャカリキにならなくてもよかったのに。
南郷さんのラーメン好きはすごいですね。5杯も食べちゃうなんて。お気に入りはやっぱりとんこつ?(^^)
後楽園ゆうえんちでの大アクションは圧巻!どーやって撮影したんだろう、というシーンもあってなかなか楽しめます(^^)
あと、南郷さんに伝票つけさせてラーメンを注文する夢野博士もお気に入りです(笑)
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