第42話 特捜、謹慎を命ず
麻薬の密輸組織の尾行調査をしていた耕作は、目の前で少年が倒れこむのを目撃する。それは、エクシードラフトを邪魔に思っている組織が仕組んだことだった。耕作に尾行されていた組織の人間が、「エクシードラフトの村岡警視が、子どもをはねた」と通報する。
一方、耕作は少年の意識が戻ったのを確認し、アクセスロックから救急車を要請しようとした。そこへちょうど、例の通報を受けた警察がやって来る。
少年をはねたということで、署までの同行を求められる耕作。はねてはいないので、その旨を警官に言うが、目撃者(実は組織のボス)の証言や、耕作が「目撃者」に掴み掛かったことで、ついに逮捕されてしまう。

耕作逮捕を知らされた隼人も拳も、耕作が子どもをはねたということが信じられない。だが、誰かが耕作が倒れた少年を助け起こす写真を新聞社に送っていて、それが掲載されてしまったため、どうすることもできない。
取調べを受ける耕作は、もちろん子どもをはねたわけではないので、一貫して「やってない」と言い続ける。そこへ、桂木本部長が現れ、耕作をエクシードラフト本部に連れ帰る。だが、容疑が晴れたわけではなかった。
本部長は耕作に謹慎を命じる。耕作が信じてもらえていないと、むっとしてアクセスロック、リボルバック、特捜手帳を置いて出て行くのを見送って、本部長は言う。「耕作が子どもをはねたかどうかはともかくとして、新聞に載ってしまった以上、なんらかの処分をしなくてはならない」本部長としての辛い決断だったのだ。そして、隼人、拳、愛に真相を究明するよう命じる。

誰も信じてもらえないなら、自分で解決してやると意気込む耕作は、看護婦に変装し、例の少年が入院する病院に潜入する。そこで彼が見たものは、少年の母親に少年に会わせて欲しいと願い出る隼人の姿だった。「私は、村岡を信じています。村岡の無実を証明してやりたいんです」と言う隼人に、耕作は自分の考え違いを痛感する。
隼人は少年に会い、事故の様子を聞く。少年は事故時の記憶が全くなく、直前に知らないおじさんにジュースをもらって飲んだということだけを記憶していた。また、そのおじさんが耕作の車にはねられたと言ったということも伝えた。
そこへ、所轄署に聞きこみに行っていた拳からの連絡で、目撃者の名前、住所がでたらめだったことを知った隼人は、これが仕組まれたことだと気づく。拳にその目撃者を探すよう命じ、自分も病院を後にする。

目撃者を探す拳は、後ろから来た男たちにあおられ、耕作を非難されたことに思わず感情的になってしまい、男たちに掴み掛かる。そこへ、何者かによって気絶させられ、リボルバックを盗まれてしまった。その何者かは、耕作の「事故」の「目撃者」だった。

本部へ戻った隼人はマスコミに取り囲まれてしまう。どういうわけか、拳のリボルバック盗難がマスコミにばらまかれていたのだ。
本部へ降りた隼人に、拳が頭を下げる。隼人は興奮している拳をなだめ、なぜマスコミにばれたのかを問う。やはり、前と同じように何者かがマスコミに情報を流していたのだ。
本部長は耕作の事件の写真を隼人と拳に見せ、それが車の中から写されたものであること、アングル的に見て耕作が尾行していた車である確率が高いことから、この一連の事件が仕組まれたことであることを確信。愛に耕作を呼び戻すように言う。

最後に残った隼人に魔の手が伸びてきた。拳のリボルバックを持った男が倉庫に入っていくのを見た、という通報があったのだ。隼人はバリアス7で、耕作と拳は実装して別の車で現場へ向かう。
現場にやって来た隼人に対し、通報してきた人間=組織のボスは、今度はバリアス7を盗むということを宣言。だが、その場にいた耕作と拳にバリアス7を奪回され、計画は失敗する。

耕作はそのボスに変装し、チャイニーズマフィアとの取引現場へ赴き、それらの関係者を一網打尽にしてしまう。実はこの取引を邪魔されないために、エクシードラフトの数々の「不祥事」が作り出されていたのだった。

エクシードラフトの3人は改めてチームワークを確認し、笑顔で現場を後にした―
 
コメント…
この話を書こうと思ったのは、一連の某県警の不祥事がきっかけです。

で、エクシードラフトのこの「不祥事」、冷静になって考えて見たいと思います(^^)
まず、耕作。子どもをはねたわけではないし、仮にはねてたとしても、それだけで逮捕されることはないでしょう。私が思うに、耕作の逮捕容疑は「
公務執行妨害」と「暴力未遂」の現行犯。

次に拳。いくら気絶させられたと言っても、リボルバックを盗まれるのはまずいでしょう。下手したら辞職しなければならなくなっていたはずです。

次にマスコミ側の対応。いくら写真が提供されたとはいえ、追跡取材もなしにあんなに大きく一交通事故を取り上げるのはいかがなものでしょうか。「事故」を起こしたのがエクシードラフトの人間だということで、ああいう扱いになったのかもしれませんが、普通、警察などにも取材に行くものではないかな、と。

まあ、こういう現実世界ではいろいろと批判がましいことを言ってしまうのですが(^^)、この話、実は大好きなんです。大好きだからこそ、「ちょっと待て」と言うようなところが多くなるのかもしれませんね。

ところで、某県警並に大きく報道されてしまったエクシードラフトの不祥事ですが、その後どう言う対応をとったのでしょうか。エクシードラフトって、やたらと「犯罪者」になることが多いので、それが気がかりです(^^)

 

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