第41話　怖いデート

「健兄さん、文矢！自分のものくらい自分で洗いなさい！！」

そして、離れたところで見守っていたレミや学にも向かって、家事放棄宣言をする数美。あぜんとする4人を残して出かけてしまう。

再び、数美はスーパーで出会った男性・トオルに会う。兄弟から解放された束の間の時間を楽しむ数美を、遠くから見守る一人の男性がいた。学である。

トオルと別れた数美が楽しそうに帰途についていると、学がオートバイでやって来た。数美を後ろに乗せ、「楽しかったか？」とたずねる学。数美がうなずくと「よかったな」。そんな兄妹の行く手にゾーンが攻撃をしてきた。オートバイから吹き飛ばされる学と数美。現れた銀河闘士・カメレザルギンは両目をギョロギョロと動かすという特徴を持っていた…。ゾーンの攻撃のあまりのタイミングの良さに、学は数美に近づいたトオルがカメレザルギンではないかと疑い始める。

自分が好きになりかけているトオルがカメレザルギンであるということを信じたくない数美が基地から姿を消す。それに最初に気づいたのは、レミと文矢だった。トイレ掃除を押し付けられてしまった2人は、学と健に数美のことを訴える。学はそんな弟妹をなだめながらも言う。「確かに、銀河闘士が現れているのに、デートに出かけた数美は悪い。でも、トイレ掃除が数美の仕事だって、誰が決めたんだ？」学の言葉にはっとする健、レミ、文矢。家事一切を数美に押し付けていたことに気づいたのだ。数美のデートの相手がカメレザルギンかもと疑っている男性だと気づいた4人は基地を飛び出して行く。

そのころ、数美は再びトオルに会っていた。トオルはさりげなく兄弟のことをたずねる。そして、トオルの最大の目的である質問が発せられる。「学兄さんの弱点ってないの？」数美は答える。「学兄さんって、小さい頃からお化けとか幽霊が苦手なのよね…」それを聞いたトオルの目がギョロギョロと動く。それを見た数美は後悔の念にさいなまれる。「やっぱりカメレザルギンだったのね！」

数美を探していた学たちはゾーンの攻撃を受けた。カメレザルギンから学の弱点を伝えられたゾーンは、過去にファイブマンによって倒された銀河闘士の亡霊を使って攻撃を開始した。思わぬものの出現に、学は健の背中に隠れるようにして亡霊闘士が見えないように動く。そんな兄を健が励ます。「兄貴、しっかりしてくれよ！」そこへ現れた数美がカメレザルギンを攻撃し、亡霊闘士を消してしまう。

自分の心をもてあそばれた怒りをファイブピンクに変身した数美は、カメレザルギンにぶつけ、カメレザルギンを倒すことが出来た―。

学兄さんの苦手なものってお化け、幽霊だったんですねえ。じゃあお化け屋敷なんてご法度ですね（＾＾）。あまりに立派過ぎる兄だと、弟たちは兄の存在がコンプレックスになってしまいますから、こういう弱点って歓迎できます。

健兄さんは学兄さんにいつも毅然としていて欲しかったんじゃないかな。だって、「兄貴、しっかりしてくれよ！」と言ったときの健兄さん、「そんな情けない兄貴なんか見たくない」と言下に言っているような気がしたんですよね…。

乙女心をもてあそばれた数美さんといい、とんでもないところで弱点ばらされた学兄さんといい、ちょっとした訴えで逆に叱られてしまったレミちゃんや文矢くんといい、受難続きの星川兄弟（健兄さんが思いつかない…）。

この回で一番好きなシーンは、ボーっとしている数美さんを見ながら、レミちゃんが学兄さんの耳にひそひそとスーパーで出会った男性について打ち明けるところです。

レミちゃんの兄弟の呼び方に関して、自信がなくなったのもこの回。学兄さんのことを「兄貴」、健兄さんのことは「健兄さん」、数美さんのことは「お姉ちゃん」。この違いは一体何？？？でも他の回では学兄さんのことは「兄さん」と呼んでいるようだし…。でも、レミちゃんの口から「兄貴」という言葉が出ても違和感ないからいいか。

ところで…、「カメレザルギン」って、やっぱり「カメレオン」と「サル」を合わせたものなんでしょうね。どんな姿してたかは覚えていないのですが…。こんなに離れたもの掛け合わせるゾーンって一体…（苦笑）。