第41話 襲来!!殺人昆虫 |
シグは、近くのスーパーに買い出しに来ていた。店内を回っているシグの通信機が鳴る。ショウからの通信で、インスタントラーメン・「ヤマちゃんのスペシャル激辛麺」を買ってきてくれと言う。 「辛いもの食べ過ぎですよ。それにあれ、あまり美味しくないし」 と応じるシグにショウは、「いいから買ってこいよ!」と一方的に通信を切る。そして、周りの仲間たちに「宇宙人のくせに、地球人の味覚が分かってたまるか」と悪態をついて見せた。スミレがシグはショウの体を心配して…と反論すると、サラが仲介に入った。 「大丈夫よ、スミレちゃん。こんなこと言っているけど、本当はシグのこと大好きなんだから」 図星だったのか、ショウはサラたちに当り散らしながら早くお湯を沸かすようにと言った。 そのころスーパーの周辺では、何かに刺された人々が倒れるという事件が発生していた。倒れている人々の様子を見たシグは、顔に止まっている昆虫のようなものを見て驚く。そして、通信機で応援を要請。「ショウ、ブラバムだ。すぐに来てくれ!」シグのただならぬ様子と、通信が不自然な途切れ方をしたことから、ショウたちは待機していた倉庫を飛び出す。 シグの前にスペースマフィアの新しいボス、クイーンが現れる。そして、シグ抹殺を宣言するクイーンの部下と戦うシグの脚に、マザーブラバムの毒針が刺さった。毒針を抜き、必死に逃げるシグ。 なんとか倉庫の中まで逃げたシグだったが、ショウに連絡しようと通信機を取るが、力が入らず取り落としてしまう。全身の力が抜け、その場に倒れこんだシグ。だが、このままでは自分がインヴェードしている広瀬氏も危ないと判断し、脱け出そうと最後の力を振り絞った… シグを探すショウたちは、倉庫の中で倒れているシグを見つけて抱き起こす。シグの傷を見ると、赤い血を流している。シグがインヴェードしているのなら、血は緑色のはず。ということは、シグは脱け出しているのか。 ショウはスミレとセイジに広瀬氏を病院に運ぶように言い、サラと共にシグを探すことにする。 広瀬氏が運ばれた病院では、体を今まで見たこともない毒に冒されている、解毒の方法もないと医師から告げられ、セイジとスミレはショックを受ける。 セイジからの連絡で解毒剤がないと聞かされたショウは、半泣きになっているセイジを怒鳴りつける。「なければ作れ!」ショウもシグが見つからずにかなり焦っていた。 外に出たショウとサラは、人々が見たこともない昆虫に襲われているのを見つける。 ディクテイターで空中を飛んでいる昆虫―ブラバムを打ち落とし、サラは分析のためにそれを持ち去った。ショウはその他のブラバムを焼き払おうとするが、次から次に現れるブラバムに断念する。 そのころ、スペースマフィアの本部では、ムッシュJことジスプがクイーンにこの作戦を考えなおすようにと進言していた。地上の人間を全て殺してしまっては前線基地を作る際の労働力が確保できないと。それに対し、クイーンは「ブラバムの幼虫が成虫になれば、人間以上の働きをする」と一喝する。 広瀬氏の病室に様子を見に来たショウにスミレが訊ねる。「シグは見つかった?」ショウは首を横に振る。ガバナーに戻り、ブラバムが幼虫であることから、必ず母親がどこかにいるはずだと、レーダーで必死に探すが、防御シールドに被われているのか見つからない。セイジの解毒剤も全く手がかりなしの状態だった。 確実にシグの抹殺を企むクイーンの命令で、エイリアンが広瀬氏の病室を襲う。スミレがショウたちに連絡しようとするが、通信機を取り落とし、絶体絶命。通信機からもれたスミレの悲鳴を聞いたサラがショウと共に病室へ飛びこみ、エイリアンと戦う。 だが、2人は次第に追い詰められていく。そのとき、広瀬氏の体が異様な光を発し、エイリアンがひるんだ。そこをショウとサラがディクテイターで倒した。 広瀬氏の心電図は0で止まっていた。「シグは広瀬さんの中にいたんだ。最後の気力を振り絞って超能力で俺たちを助けてくれたんだ!」と、ショウはシグの蘇生を試みる。だが、何をしても効果がない。 「起きろ!シグ!先に逝くなんて、絶対に許さないからな!」そう叫ぶショウの目から涙が毀れる。そのとき、心電図が動き出した。ベッドから飛び降り、ショウは脇からシグを揺さぶる。 シグが薄く目を開けた。ほっとする一同。だが、シグは… 「マザーブラバムの毒が消えたわけでは……あと数時間の命です」と消え入りそうな声で伝える。 そして、スペースマフィアはマザーブラバムの念波を聞くことの出来る自分が邪魔だったのだと説明し、マザーブラバムの念波が聞こえる装置を作らせる。 シグの指示通りに装置を作ったショウたちは遂にマザーブラバムの居所をキャッチ。早速その場所へと向かう。 マザーブラバムを見つけ、戦うショウとサラだが、なかなか手ごわい相手だ。ゴールドプラチナムも現れ、ショウをハイパーショウへとパワーアップさせた。そして、シグの解毒剤を作るには、マザーブラバムの牙が必要だと教える。 それを聞き、ショウはマザーブラバムとの接近戦で牙をもぎ取ることに成功。ドラムガンファイヤーでマザーブラバムを倒す。 同時に、ブラバムが寄生していた人たちも完全に回復した。 病室ではスミレがまだベッドから起き上がれないシグのためにリンゴをむいていた。 もうシグは広瀬氏の体の中にいないんじゃないか、と思ったという経緯を話すスミレ。その中の「血が赤かったんだもの!」にシグは動揺する。 「そういえば、あのとき広瀬の体からどうしても脱け出せなかった。私の体に何か異変が起きているのか…?」 そこへ、ショウが5つのラーメンを持って入ってくる。ショウの大好きな「ヤマちゃんのスペシャル激辛麺」。 サラがシグのところに丼を持って行く。何か考えている風のシグに「どうしたの?」と訊ねる。 シグは笑顔を見せ、「いえ…。辛そうですね」と応じて丼を受け取った。 |
コメント… |
久々にダイナマン以外のエピソードガイドを書いてみました(^^) メタルヒーローシリーズお得意の(?)「一度死んだヒーローを生き返らせる」(注)エピソードです(笑)まぁ、シグは宇宙人ですから、「本当は死んでいなかったんだよ」と言われれば納得してしまいます(ははは…) 歩道橋でシグがエイリアンと戦うシーン、見ていて島さん思い出してしまいました(動きが…)。島さんも同じようにアクロバティックなアクション(ん?なんか変?)披露してくれたなァと。カメラも引いているし、土門さんがやっているわけではないでしょうけど…(^^;) 冒頭でサラが「シグのこと、大好きなんだから」とショウを評しましたが、蘇生を試みるシーンでそのセリフが抜群に生きていると思いました。本当、この3人の関係って好きだなぁ… |
注:特捜エクシードラフトから重甲ビーファイターまで4年連続で一度死んだヒーローが復活している。
作品と話数 | 死んだ人物 | 死への経緯と復活の過程 |
特捜エクシードラフト#49 | 隼人、耕作、拳、本部長 | 耕作と拳が大門の催眠に操られ、本部長と共に本部ごと爆発。愛に宿っていた「神の子」の命を与えられて復活。 隼人は大門との戦いで力尽きる。ミカエルが隼人にもう一度命を与えて、隼人復活。 |
特捜ロボジャンパーソン#38、49(50?) | #38…ガンギブソン #49…ジャンパーソン |
#38…ネオギルドの暗殺ロボットとの戦いで機能停止。AIのコピーのおかげで復活。 #49…ビルゴルディとの戦いの中で機能停止。かおるのくちづけで復活(!) |
重甲ビーファイター#51 | 拓也 | ブラックビートとの最終決戦で力尽きる。その戦いを見たセントパピリアに命を与えられて復活。 |