女将軍ゼノビア
〜General Zenobia〜
演:藤山律子

第37話「女将軍ゼノビア」から登場の7本尻尾。
帝王アトンに反旗を翻したために、千年洞窟に落とされていたが、自力で脱出。
アトンに忠誠を誓い、ダイナマンを倒すと宣言することで、再びジャシンカの一員となった。
「有言実行」とばかりに、エレキウナギの目を1つくり抜き、ダイナマンの基地を探すことにする。
また、自らダイナマンと対戦し、そのパワーを見せ付ける。
ダイナステーションの壊滅こそならなかったが、あと一歩のところまで追い込んだのは、強烈だった。

同じ7本尻尾のカー将軍と決定的に違うのは、メギド王子やキメラ王女に対して全く敬意を表さないこと。
彼らが4歩尻尾なのに対し、彼女は7本尻尾であるから、尻尾の数だけ見れば当然と言えば当然ではあるが…。
自分の息子や姪を呼び捨てにされて、アトンは何とも思わなかったのだろうか。

38話では、作戦に失敗したメギド王子の4本の尻尾を切断し、千年洞窟へと落としてしまう。
「アトン様の命令」という体裁は取っていたが、ゼノビアが進言したことは間違いないだろう。

しばらくは、ゼノビアもアトンに対して忠誠を誓う形でダイナマン打倒に力を注いで行く。
ある少女の亡くなった母親が自分にそっくりだったことを利用して弾を狙ったこともある。
少女に向けられた笑顔に温かみは感じられず、冷酷な印象を受けた。

レトロ遺伝子を巡り、ダークナイトからの挑発もあってゼノビアはついにカー将軍と対立。
それまでは表面的には問題なくやっていただけに、ついに来たかという感じを受けた。
コンピュータードラゴンを操って夢野博士を拉致したときも、カー将軍の謀反という形をとる辺り、なかなかの策士ぶりである。
結局、カー将軍はゼノビアの策略にはまり、ダイナマンに倒されてしまいうが、涙ぐむキメラの横でほくそえむゼノビアは、何とも恐ろしい存在に映った。

レトロ遺伝子にこだわり続けたゼノビアに、ついに最期の時が訪れる。
夢野博士を拉致しレトロ遺伝子を作らせたまでは良かったのだが、そのシャワーを浴び、十本尻尾になったとき彼女に異変が起こる。
一気に老化が進み、ついには白骨化して息絶えてしまった。
自分が千年洞窟へ叩き落したジャシンカ帝国の王子の笑い声を聞きながら…。


人物紹介に戻る

inserted by FC2 system