第44話 爆発!マグマ爆弾 |
監督/山田 稔 脚本/松本 功 放映日/1983年12月3日 |
ショベルコングが土壌を掘り返していた。マグマエネルギーを取り出すのが目的だったが、その影響で電話ケーブルがズタズタに切り裂かれてしまった。 電話ケーブルを破壊された場所では、電話が不通となり人間たちが困惑していた。 ダイナマンたちがすぐに現場へと急行した。 電話ケーブルばかりを狙うには何らかの目的があるのだろう。ジャシンカの仕業だと目星をつけた5人は別の場所へと移動した。 別の場所では、大規模な土砂崩れが起きており、前へ進むことすら出来なかった。 そこへ1人の老人が現れ、この程度の災いはまだまだ序の口、本当の災いはもっと北の方だと告げる。 老人を追って山へと入るダイナマンだったが、すぐに見失ってしまった。 老人の言う北の方とは、日の神山ということになる。弾は1人で様子を見に行くことにする。 洞窟の中で、ショベルコングがマグマ爆弾を作っていた。 ショベルコングがマグマ爆弾の1つを、製作に当たっている尻尾兵の1人に持たせたところ、その尻尾兵はマグマの熱で溶かされてしまった。 今回のジャシンカの狙いは、マグマ爆弾を使って地上へ甚大な被害を及ぼすことだった。 山のふもとでは、1人の少女が山の写生をしていた。そこへ、先ほどの老人が現れ絵を褒める。 気味が悪そうに身をすくめる少女の脇を、老人は笑いながら通り過ぎていった。 その少女のもとへ今度は弾が現れた。「お嬢さん」と声を掛ける弾に少女は自分はミツコだと名乗る。 弾はミツコに先に伸びる道を示して、その道が火の神山へ通じる道だということを確認する。 ミツコは直前に変なおじいさんが通ったということを弾に教えた。 弾が山頂を目指して山を登っていたところ、上からキメラとショベルコングが岩を落とし始めた。 弾はダイナレッドへと変身しようとしたが、ショベルコングの攻撃によってブレスレッドが破壊され、変身ができなくなってしまった。 大きな岩の直撃を受けた弾は、崖を転げ落ちてしまう。 全身に怪我を負いながらも何とか這い出してきた弾は、ミツコに救われる。 ミツコは自分の家が診療所だということを告げ、薬を取ってくると駆け出していった。 だが、そこへジャシンカの一味が現れてミツコを連れ去ってしまう。 悲鳴を聞きつけて弾が追いかけると、キメラに人質に取られたミツコの姿があった。 ミツコを盾にされて、尻尾兵すら倒すことが出来ない弾。 そこへ、杖が飛んできて、ミツコを捕まえている尻尾兵をなぎ倒した。杖を投げ飛ばしたのは、先ほどの老人だった。 老人はミツコの傍に寄り、彼女を庇うように立った。弾もジャンプしてミツコの傍に駆け寄った。 キメラたちが退散したのを見届けると、弾は老人に礼を言った。老人はミツコの頭を撫でながら優しい声を掛けて去った。 だが、弾たちが後ろを向いた瞬間、老人は弾たちに襲い掛かった。 何とか持ちこたえる弾だったが、ミツコを背に庇っているため、思うように戦えない。 星川たちが間一髪のところで駆けつけたため、老人は逃げ去った。 星川から新しいブレスレッドを受け取ると、星川たちにミツコを託し、弾は老人を追いかけた。 老人は老人とは思えないスピードで逃げていく。それを必死に追いかける弾。 弾はレッドに変身して、ようやく老人に追いつき、行く手を阻んだ。 老人は怪しげに笑い、その正体を現した。正体はダークナイトだった。 今日こそ正体を暴いてやると意気込むレッドを、ダークナイトは制し、ジャシンカ一味のアジトだという洞窟を指し示した。 ダークナイトはあの洞窟で恐ろしい爆弾を作っているということをレッドに教え、急がないと手遅れになると忠告して消えた。 ブラックたちも合流し、洞窟の様子を窺うダイナマン。 そのころ洞窟の中では怪しい老人やダイナマンたちにかぎつけられるのも時間の問題として、作ったマグマ爆弾を運び出す準備が着々と進んでいた。 トラックへとマグマ爆弾を積み込んでいるところへ、ダイナマンたちが現れてしまった。 ショベルコングはマグマ爆弾で東京を火の海にしてやると宣言、キメラも邪魔をさせないと言ってダイナマンを攻撃。 その隙をついてジャシンカ一味はトラックで山を去っていこうとした。 だが、ダイナマンたちもダイナファルコンやダイナマシーンで追いついてきた。 ショベルコングはマグマ爆弾をダイナマンたちに投げつける。 何とか交わしたダイナマンたちは、ロッドを投げつけ、トラックもろともマグマ爆弾を一気に爆発させた。 今度は上空、ヘリコプターから尻尾兵がマグマ爆弾を投げつけ始めた。 そのヘリコプターもダイナロッドによって叩き落されてしまう。 再びアジトへ戻ろうとしたショベルコングたちのもとへダイナマンたちが駆けつけた。 崖の上で尻尾兵たちと戦うダイナマン。そしてショベルコングを追い詰めた。 マグマ爆弾で反撃を試みるショベルコングだったが、ロッドビームの前になすすべもなかった。 平和が戻った日の上山のふもとでは弾がミツコの絵のモデルになっていた。 その様子を見ながら、吹き出す他の4人。弾もなんとなく照れくさそうにしている。 ミツコはまた遊びに来て欲しいと5人に言う。それに快く応じ、今度は弾を除く4人がモデルになろうと、それぞれポーズを取るのだった。 |
コメント… |
電話が通じなくてパニックに陥っている地上、時代を感じますね。 家の電話も、オフィスの電話も黒電話ですよ!公衆電話は黄色! 携帯電話が普及した現在では、絶対に成立しないエピソードです(笑) それはともかくとして。謎の老人に声を掛けられているミツコちゃんの演技が細かい! 肩を抱かれてビクッとしたり、そばに寄られてさりげなく体を移動させたり…。 謎の老人が「悪い人」だということを感じ取っていたのがよく分かります。 |