第36話 出たぞ!必殺技! 

監督/東條昭平  脚本/曽田博久  放映日/1983年10月8日

夢野博士は、大学時代からの親友、山下博士に呼ばれて遊園地に来ていた。山下博士は有尾人一族に今まで以上に恐ろしい出来事が起こりそうなことを掴んでいるという。突然、メカシンカ・マシンガンジャガーが襲い掛かり、山下博士を連れ去ってしまった。夢野博士はすぐにダイナマンに連絡をとり、救出に向わせた。

山下博士の救出に駆けつけたダイナマンだったが、マシンガンジャガーのマシンガンの前には、ブルーフリスビー、チェーンクラッシャー、クロスカッターも歯が立たない。また、ダイナキックも簡単に跳ね返されてしまった。
そこへメギド王子が現れ、スーパーダイナマイトが使えないダイナマンを嘲笑する。そして、「科学戦隊の司令官、山下博士はいただいた」と言う。当の山下博士もダイナマンもその勘違いに戸惑いを隠せないでいるうちに、メギド王子たちは山下博士共々退却した。

ダイナステーションに戻ったダイナマンから報告を受けた夢野博士は、山下博士が掴んだという情報を思い出していた。その捜査中に科学戦隊の司令官であると勘違いされてしまったのだろう。

グランギズモでも、メギド王子が捕らえてきた山下博士が科学戦隊司令官であるということに、キメラ王女もカー将軍も驚きを隠せない。帝王アトンの命令により山下博士は拷問にかけられることになった。しかし、科学戦隊司令官ではない以上、ダイナマンのことは何も知らない山下博士。拷問は厳しさを増して行くばかりだった。

ダイナマンは、新しい必殺技を編み出すべくトレーニングを繰り返していた。木刀やサーベルを持つ手にはマメが潰れたのか、血が滲んでいる。疲れ果て、倒れこんでしまった南郷に、夢野博士の厳しい声が飛ぶ。「迷うな!」と夢野博士は説く。ミサイルザリガニ、ギロチントカゲに勝てたのは幸運だった。しかし、マシンガンジャガーとの戦いにおいて、もう幸運は起きることはない。ダイナマンが負けたら、誰がこの地上を守るのか。それだけを言うと、夢野博士はその場を離れた。ダイナマンたちは、もう一度新しい必殺技の糸口を掴むことに挑戦することにした。

グランギズモの牢に閉じ込められている山下博士は、夢野博士が科学戦隊の司令官ではないかと思い始めていた。もしそうであれば「千年洞窟」のことを伝えなければ、と隠し持っていた通信機で連絡を取る。しかし、通信半ばでメギド王子に発見され、通信機を破壊されてしまった。

ダイナマンたちは、疲れ果て弾以外の4人は倒れこんでしまっていた。しかし、弾だけはなんとかトレーニングを続けていた。諦めかけた弾に、天狗の面に白装束の男が真剣で襲い掛かった。必死に真剣を避ける弾。木刀を掴んだ弾は、男の面を割る。面の下から現れたのは夢野博士の顔だった。驚く5人に構わず、夢野博士は5人に襲い掛かった。夢野博士の真意を測れず、逃げるしかないダイナマン。しかし、弾の必死の反撃が、夢野博士の攻撃を止めた。それこそが、新必殺技の糸口になったのだ。竜巻の力を、スーパーダイナマイトに加える、それが新しい必殺技!

新しい必殺技は「ニュースーパーダイナマイト」。爆発のエネルギーを竜巻回転で吸収し、さらにパワーアップして飛び出すのだ。

山下博士の処刑が行われようとしたまさにそのとき、ダイナマンが駆けつけた。山下博士を開放し、いよいよ決戦だ。
マシンガンジャガーがダイナマンに襲いかかろうとするが、ダイナマンは編み出したばかりのニュースーパーダイナマイトを繰り出す。莫大なエネルギーを持つ火の玉にマシンガンジャガーは跳ね返すことも出来ずに敗れ去ってしまった。
ビッグバンビームで巨大化したマシンガンジャガーにも竜巻を応用した技を使って倒すことができた。

万年山にある千年洞窟という大洞窟。そこは有尾人一族にとっては恐ろしい牢獄。誰かが閉じ込められているのか…?山下博士は何かとても恐ろしいことが起こる気がすると言う。ダイナマンはその調査を引き受け、「恐ろしいこと」に対して気を引き締めるのだった。

 
コメント…

新必殺技「ニュースーパーダイナマイト」登場!マシンガンジャガーが逃げ惑うほどのすごい威力です。
同時に「千年洞窟」という言葉も出てきて、次回以降の伏線もバッチリです。
新しい必殺技の会得に喜ぶ暇もないのは、ちょっと酷な気もしますが…。
今回の夢野博士、劇中では一貫して「総司令」と呼ばれていますが、あえて博士と記述しました。何か考えがあるわけではないんですが…(^^;)
私の中では「総司令」というよりは「博士」なんですよねぇ…。
 
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