第32話 消えたパワーガン |
監督/東條昭平 脚本/曽田博久 放映日/1983年9月10日 |
発明センターの面々は、空飛ぶ自転車の発明に取り組んでいた。弾が空を飛ぶ実験を行うと、プロペラを回転させながら自転車が宙に浮いた。しかし、喜んだのもつかの間、すぐに墜落してしまった。 そこへ、3人の子どもたちが駆け込んできて、「木田博士が大変なものを作ってしまった」と助けを求めた。 木田博士は2人のバイヤーを前に、「今世紀最大の発明」パワーガンの威力を披露していた。ダイナマンの5人と夢野博士は岩陰からその様子を見守っていた。 木田博士がパワーガンを発射すると、その直撃を受けた無人島が一瞬にして消えてしまった。同時に、バイヤーたちから尻尾が飛び出した。 その尻尾を見つけた木田博士は驚愕する。ダイナマンが変身して木田博士の救出に入った。 そこへ、メギド王子とクモシンカまで現れ、ダイナマンとの戦いが始まった。尻尾兵の執拗な攻撃からピンクが木田博士を守る。そして夢野博士に救出された木田博士は車で現場を離れることが出来た。 それを見たジャシンカ帝国も一時撤退した。 ジャシンカ帝国はパワーガンで人間が作り出したものを悉く吹き飛ばす作戦を立てていたのだ。ダイナマンも倒すことができる。カー将軍に叱責されたメギド王子は再び出動した。 木田発明クラブの子どもたちは、木田博士にクラブに戻ってきて欲しいと頼んでいた。しかし、木田博士はパワーガンを捨てるのは惜しいと、耳を貸そうとしない。夢野博士がノーベルの例を出して説得を試みるが、木田博士には通じない。 ついに木田博士はパワーガンを持ったまま、夢野発明センターを飛び出してしまった。 1人逃げる木田博士をクモシンカが捕まえた。その場に来たダイナマンによって博士は救出されるが、パワーガンは発明クラブの子ども達が持ち去ってしまった。 子どもたちを追いかけようとする有尾人を阻止しようと、5人が立ちはだかった。 しかし、ヘリコプターとギズモスキートまでがやってきて、上空から爆撃を開始した。地上からはオートバイの大群が5人を翻弄する。 ギズモスキートの攻撃に崖から吹き飛ばされる弾と島。ヘリを落とそうとして、逆に叩き落される星川。オートバイからの攻撃で崖から落とされる南郷とレイ。 それを見たメギド王子は「やっつけたぞ!」と歓喜の声を上げた。 発明クラブの子どもたちはパワーガンを隠し、発明クラブへと帰ってきた。しかし、そこにはクモシンカとメギド王子が待ち構えていた。子どもたちを脅迫して隠した場所を教えるよう迫るメギド王子だが、子どもたちは応じない。 おじさんはそんな恐ろしいものは作らない、おじさんはいい人だ、そんな子どもたちの言葉を木田博士は物陰から聞いていた・・・。 結局、子どもたちはメギドたちに隠し場所を教えざるを得ず、隠した場所まで案内させられた。 隠し場所まで急ぐ有尾人たちの前に、ダイナマンが立ちはだかった。 ダイナマンが尻尾兵と戦っている間についにメギド王子がパワーガンを手にしてしまった。 しかし、レッドのキックでパワーガンが宙に舞い、地面に落下すると同時にパワーガンは爆発してしまった。 再びヘリコプターから爆撃を受けるダイナマン。今度はダイナロッドでヘリを落としてしまう。 勢いに乗ったダイナマンはクモシンカを完全に倒してしまった。 公園では木田博士による空飛ぶジェットヘリ自転車の実験が行われていた。こんな競争なら大歓迎、とダイナマンの5人も嬉しそう。しかし、木田博士の発明も失敗に終わってしまったのだった。 |
コメント… |
元々は劇場版だったエピソードです。見比べてみると、所々カットされていることに気づきますが、ストーリーには影響ありませんね。 パワーガンも平和利用できるのならすばらしい発明です。しかし、悲しいことにそれを悪用しようとする人がいるのが現実です。 このエピソードが劇場版であることを考えると、おそらく人間が発明したものを使って地上を混乱させようとする作戦は、これが最初ではないでしょうか。 実際の放送では地質変換装置(第18話)とか彗星誘導装置(第24話)とかありますが・・・。 このところ、ドラマ部分が充実していて、アクション部分が少なめでしたが、今回は敵味方問わず大爆発!でした。 しばらくはまたアクション部分の充実したエピソードが続く・・・はずです(^^;) |