第30話 人形人間を救え! 

監督/東條昭平  脚本/寺田憲史  放映日/1983年8月27日

遊園地に現れたピエロのまわりに多くの人が集まっている。高校生たちの暑さとやぶ蚊に対する不満の声を聞いたそのピエロ=メギド王子は、首筋を掻くしぐさをしてみせる。その場を通りかかったレイに気づいたメギド王子は、逃げるように立ち去っていった。

「人間の弱点は蚊」と、自信たっぷりに報告するメギド王子。王子の人間社会の偵察の成果を一笑に付すキメラ王女に向って、メギド王子の手からヤブカシンカが放たれた。ヤブカシンカに刺されると、人間は動けなくなってしまい、地上制服へのまたとないチャンスとなるのだ。

地上に放たれたヤブカシンカは手当たり次第に人間を刺して回った。刺された人間たちは痒みに耐えられず、かきむしり始めた。そのうちに、人々はその場に立ち尽くしてしまった。カー将軍が言っていたように、動けなくなったのだ。

ダイナマンたちはこの謎の究明に乗り出した。照り付ける太陽の日差しはきつく、炎天下にさらされている子どもから、水を求める言葉が出た。南郷はスカーフに水をひたし、子どもの口元に水を搾り出すが、焼け石に水の状態だ。抱き上げられる子どもたちだけでもと、日陰に移す弾。こんなことをするのはジャシンカしかいない!姿なき敵を探すべく、5人は捜索を開始した。

レイが幼稚園のそばを通りかかると、園児の1人が人形劇を見たいと泣いているところだった。「怖い蚊」が出るため、臨時休園の措置が取られていたのだ。近寄って園児をなだめるレイ。そこへ、蚊の羽音がしたかと思うと、園児をなだめていた先生を刺したらしく、先生が痒みに苦しみだし、その後動きが止まった。

先生のもとに駆け寄ろうとしたレイが、思わず先生のバッグを蹴飛ばしてしまう。その中に入っていた鏡が太陽を反射し、鋭い光が空に向って放たれた。すると、あまりのまぶしさにヤブカシンカが姿を現した。ヤブカシンカは太陽の光に弱い。そう悟ったレイは鏡を使ってヤブカシンカを幼稚園の敷地から追い出した。園児にここにいるようにと言い、自分もヤブカシンカを追いかけた。男性陣も合流し、尻尾兵と戦う。形勢不利と見たのか、ヤブカシンカは退却していった。

ヤブカシンカの弱点を握られたことに怒りを隠さない帝王アトンに、メギド王子はヤブカシンカにサングラスをかけることで、その弱点を克服する案を出す。

サングラスをかけたことで、ヤブカシンカには怖いものは何もない。大っぴらに人間を襲い始めた。これ以上人々を襲わせるわけにはいかない。ピエロの格好をしていたメギド王子を思い出し、レイはある作戦を思いついた。

メギド王子のピエロがいた遊園地で、別のピエロが「人形人間」になってしまった人々に傘を配っている。少しでも太陽光線を避けてもらおうとしているのだ。そこへ、メギド王子とヤブカシンカが現れた。挑発するようなピエロの行為に対し、メギド王子はヤブカシンカに襲わせる。傘を使って、見事なまでに尻尾兵を蹴散らすピエロに対し、メギド王子は誰何の声を上げた。そう、このピエロはレイだったのだ。

レイはダイナピンクに変身し、レッドたちとともに虫眼鏡を使ってヤブカシンカのサングラスを弾き飛ばした。ヤブカシンカは人形殺し屋部隊を繰り出し、ダイナマンを襲わせた。様々な人形部隊の攻撃に苦しめられるダイナマン。はじめは人形部隊の方が有利だったが、次第にダイナマンが有利に変わっていった。ピンクは、ローズサーベルに太陽光を集めてヤブカシンカを攻撃。その後、スーパーダイナマイトとダイナロボで倒すことができた。


コメント…

ヤブカシンカ、ほとんど攻撃してません(笑)人形殺し屋部隊にまかせっきりです。もしかしたら人形の方が強いのかも。
レッドを襲った人形の一人はデスギラー将軍ですね。たしかに、この人がいればヤブカシンカは必要ないかも…?

レイちゃんが配っていた傘、ビニール傘なので、あまり太陽光は防げないのでは…?色がついているから、結構防げるのかな?
inserted by FC2 system