第23話 人間ナメクジ作戦

監督/東條昭平  脚本/鷺山京子  放映日/1983年7月9日

路線バスをナメクジシンカが襲撃し、ナメクジガスで乗客をナメクジに変え、そのナメクジを尻尾兵が回収する事件が発生した。事件はそれだけにとどまらず、街の人々が次々とナメクジシンカの犠牲にあった。
ナメクジシンカの魔の手は、夢野発明センターの常連、サトシくんのお母さんにまで伸びた。たまたま木に登っていたサトシくんは、母親がナメクジにされるのを目撃してしまった。サトシくんに見られたのを知ったナメクジシンカが襲い掛かるが、サトシくんは、持っていた買い物篭をぶつける。すると、中の塩がナメクジシンカにかかり、ナメクジシンカは突然苦しみ出した。
尻尾兵が塩を洗い流しているうちに、サトシくんは逃げ出したが、ナメクジシンカたちは追いつづけた。助けを求めるサトシくんに反応するように、レイが現れた。レイはサトシくんを逃がして、ダイナピンクに変身。ローズサーベルで応戦するものの、ナメクジガスに苦しめられる。
そこへ、他の4人が救援に駆けつけた。ナメクジシンカのナメクジ液は、ブラックのクロスカッターを溶かしてしまう。
そこでイエローがナメクジの弱点とも言える塩を取り出し、ナメクジシンカにふりまくが、強化されているナメクジシンカには効果がない。ナメクジシンカは「俺には大切な役目があるのだ」と言い置いて、姿を消した。

サトシくんは、ショックで熱を出してしまった。彼のうわ言で「お母さんがナメクジにされた」ことをレイは知った。

グランギズモでは、人間ナメクジの威力をメギド王子がキメラ王女に見せ付けていた。座っていた椅子に人間ナメクジを乗せられ、キメラは気味が悪そうに身を引く。すると、椅子がどんどん溶けていった。何でも溶かす人間ナメクジ。これを使って地上を大混乱に陥れるのが今回の作戦だったのだ。

人間ナメクジを携えたナメクジシンカたちが次々と地上を襲う。コンビナートにナメクジをくっつけられ、職員たちは慌ててナメクジを落とそうとする。一部ではガス管が溶け、ガスが噴出している。
回収に現れたダイナブルーとピンクに、1人の職員が早く駆除してくれと言うが、ピンクは元々が人間であるためそれはできないと説明する。
職員たちを避難させるが、人間ナメクジの回収は追いつかず、ついにコンビナートは爆破されてしまった。

ダイナステーションのモニターは、大混乱になった街を映し出していた。ナメクジシンカの弱点を探さなくては…!レイはもう一度、サトシくんが襲われた場所に行ってみた。そこには、サトシくんがナメクジシンカに投げつけた買い物篭と塩が残されていた。そこへやって来たサトシくんに、「世界一の科学者がお母さんを元に戻す薬を作っている」と励まし、ナメクジシンカに襲われたとき、サトシくんが木の上にいたことを聞き出した。そしてサトシくんの話から、ナメクジシンカの弱点が目であることに気づいた。

銀行を襲撃しようとやって来たナメクジシンカをダイナマン男性陣が阻止した。尻尾兵では埒があかず、人間ナメクジを繰り出すナメクジシンカ。
手が出せないダイナマンを嘲笑うナメクジシンカの前に一輪のバラが投げつけられた。レイが、わざとナメクジシンカを嘲笑するようなことを言うと、ナメクジシンカは怒り心頭。「悔しかったら、ここまでおいで〜」。バカにするようなレイの言動に、尻尾兵とナメクジシンカはレイを追いかけ始めた。
レイに何か作戦がある―。そう悟ったレッドたちは、人間ナメクジを回収することにした。

採石場でレイはナメクジシンカを振り回すかのように逃げ回る。楽しそうな様子にナメクジシンカはどんどんヒートアップしていく。
そして、最終点。レイがクス球を割ると、中から出てきたのは大量の塩と「残念でした」の文字。大量の塩はナメクジシンカの目を溶かしてしまった。目だけは強化できなかったようだ。

レッドたちも駆けつけ、ナメクジシンカとの戦いが始まった。ナメクジシンカの技に苦しめられるが、バラフィナーレで突破口を開く。ナメクジガスもフラワーシールドで撃退。ピンクフラワーカーニバル、スーパーダイナマイト、ダイナロボでナメクジシンカを倒すことができた。

夢野博士が作った特殊な液を人間ナメクジに振り掛けると、ナメクジにされていた人々が元に戻った。もちろん、サトシくんの母親も元に戻ることができた。
「世界一の科学者って誰だろう?」という子どもたちの疑問に、夢野博士は思わず「それはわし…」と言いかけるが、ダイナマンの5人に「じゃないよね!!」と否定されてしまう。素性を明かすわけには行かないが、ちょっと淋しそうな夢野博士だった。
 
コメント…

レイちゃん大活躍!ナメクジシンカを完全に手玉にとって、やりたい放題(笑)
なぜ目だけが強化できなかったのかが、最大の謎のナメクジシンカですが、そのおかげであの追いかけっこが見られたのだから、感謝しましょう(笑)
ラストで、思わず薬を作ったのが自分だと漏らしかけた夢野博士。でも弾さんたちに思いっきり否定されてしまい、本当に製作者なのにちょっと可哀想かな。でも、弾さんたち5人が知っているんだからいいよね(^^)

それにしても…。ナメクジシンカと追いかけっこやってるレイちゃん、本当に楽しそう♪
inserted by FC2 system