第17話 恐怖!九州大地震

監督/東條昭平  脚本/曽田博久  放映日/1983年5月28日

阿蘇山を噴火させて九州を征服しようとしたメギド王子の野望を打ち砕いたダイナマンは、夢野博士から休暇をもらい、山頂で観光を楽しんだ。
ロープウェーから降りた星川は、すれ違った女性を見て驚いた。そして、女性が乗り込んだロープウェーが動き出すと、「マコちゃん!」と叫んでロープウェーを追った。
そんな星川に、4人が誰かいたのか、と問うと、星川は「オレの幼馴染だよ!」と興奮冷め遣らない様子。
バス乗り場に戻っても、山頂の方を眺める星川を、レイが「まだ気にしてるの?」とからかう。

その頃、山頂付近では、キョウリュウシンカがマグマエネルギーの増幅装置を埋め込む作業をしていた。
そこへ、先ほどの女性が来合わせた。岩陰に隠れ、様子を伺うキョウリュウシンカ。女性は、水晶らしいその装置を見つけ駆け寄った。
だが、近くで見てみると水晶ではない。
そのことに気づいたのを悟ったキョウリュウシンカが女性に襲い掛かった。
女性が崖下に転落したのを確認したキメラ王女は、キョウリュウシンカにポイントFからやれと命じた。

キョウリュウシンカがマグマエネルギーの増幅装置を埋め込むために衝撃を加えると、その衝撃は地震となって付近一帯に広がった。
バスで移動中だったダイナマンにもその揺れは伝わった。
震源は山頂の方である。星川は、先ほどすれ違った女性のことが気になる。ジャシンカの陰謀かもしれない。ダイナマンは、東京へ帰るのを延期し、再び山頂の方へ向かった。

マグマエネルギーの増幅装置を埋め込みを完了し、キメラは装置のスイッチを入れた。すると、装置が回転し、尻尾兵が立っていられないほどの地震を引き起こした。所々では地割れも起き、慌ててスイッチを切ったキメラは「いい調子だ」と満足そう。

そこへ、馬に乗ったダイナマンが颯爽と登場。ウエスタンスタイルに身を包んだダイナマンとジャシンカ帝国の一騎打ち!
ピストルで尻尾兵たちをなぎ倒していく5人。

キメラとレイとの勝負は、レイに軍配が上がる。キメラの救出にキョウリュウシンカが現れるが、レイの方にも男性陣が駆けつけた。キョウリュウシンカが引き金を引くより早く、5人の銃弾がキョウリュウシンカのピストルや帽子等を弾き飛ばした。
キョウリュウシンカを退散させたものの、ブラックは先ほどの女性が気になって仕方がない。星川は捜索に向かった。

ジャシンカ帝国では、阿蘇で大地震を起こすと、九州が真っ二つになるということを帝王アトンに説明していた。エネルギー増幅を打ちを既に5箇所に打ち込んであり、残るはあと1つ。それさえ埋め込んでしまえば、作戦は成功したも同然と、キメラは満足そうに微笑む。

白雲山荘では、ダイナマンが救出された女性を取り囲んでいた。記憶を失っているらしく、いくら星川が声を掛けても何も思い出せない。

キョウリュウシンカの手がかりを求めて、ダイナマンたちは捜索していた。星川が捜索している場所に、マコちゃんがやってきた。「記憶を取り戻したい」というマコちゃんの願いを聞き、星川はマコちゃんと行動を共にする。
だがそこへ、星川に目をつけたキメラに命じられた尻尾兵が襲ってくる。尻尾兵が乗っていた馬を奪い、マコちゃんとともに逃げる星川。

「あなたが殺されるから、もう構わないで!」と言うマコちゃんに、星川は、彼女が転校するときに宝物にしていた水晶を手渡したかったと告げる。
それが出来なかったことを、ずっと後悔していたのだった。

「水晶」という言葉に、マコちゃんは山頂で見た大きな「水晶」を思い出した。夢野博士からの通信で、その水晶が地震を起こすエネルギー増幅装置に違いないと知った星川は、すぐにマコちゃんが目撃した場所へと向かう。

星川を倒すことに失敗したことを知ったキメラが、最後の水晶を打ち込ませようとしたとき、ダイナマンが駆けつけた。個人武器で戦う5人。ロッドビームと、スーパーダイナマイト、ダイナロボでキョウリュウシンカを倒した。

空港で星川とマコちゃんが静かに別れを告げあった。マコちゃんの笑顔に見送られ、ダイナマンは九州を後にした。
 
コメント…

星川さんの「初恋物語」みたいな雰囲気が漂うエピソードです(^^)
そして、この手のストーリーはおそらくこれ1つ。
ダイナマンに変身している時間は、かなり短いです。たった3行で済ませてしまいましたが、特筆すべきようなアクションってなかったんですよねぇ…。
見所は、やはりウエスタンスタイルでの銃撃戦でしょうか。
天気が悪かったみたいで、霧も出ていたし、夏服ではちょっと寒かったのではないかと思ってしまいます。
でも、ダイナマンとキョウリュウシンカとの戦いでは青空も見え、キョウリュウシンカの緑の体が阿蘇の景色に映えますね。綺麗です(^^)
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