第13話 さらわれた花嫁

監督/服部和史  脚本/鷺山京子  放映日/1983年4月30日

アイコちゃんのクラスの担任の先生が結婚することになった。くじ引きの結果、アイコちゃんが先生のドレスのベールを引くことになった。
結婚式の日、教会にカエルシンカが現れ、先生を連れ去ってしまった。
また、別の式場でも花嫁が連れ去られる事件が続発していた。
アジトでは、連れ去られてきた花嫁が6人、檻の中に閉じ込められており、カエルシンカは「あと1人か」という意味深な言葉を発した。

花嫁がさらわれる事件を知ったダイナマンは、手分けしてさらわれた教会を当たった。
やって来た教会でレイは思わずウエディングドレスに見とれてしまう。自分の結婚式を想像しているところへ、女性の悲鳴が!
振り返ったレイが見たのは、花嫁を連れ去ろうとしているカエルシンカだった。とっさにカエルシンカの前に立ちふさがる。
フェンシングで尻尾兵と戦いながら仲間達に通信を入れる。
カエルシンカのカエル縛りに苦戦するレイだったが、仲間達が救援に駆けつけた。花嫁を逃がし、レイもピンクへ変身。
各人の武器で尻尾兵と戦う。形勢不利と見たカエルシンカは、池へダイビング。水中なら任せろ、とブルーも池へ飛び込んでいった。だが、カエルシンカを見つけることは出来なかった。

グランギズモでは、花嫁を連れ去ることに失敗したカエルシンカをキメラ王女が責めていた。7人の花嫁が揃わないと帝王アトンに捧げる不老不死の薬ができないのだ。翌日は、ジャシンカ暦7777年7月7日。この日を逃しては、不老不死の霊薬は絶対にできない。メギド王子からも失敗は許されないとくぎを刺される。首尾よく不老不死の薬を手に入れた暁には、尻尾を1本ずつ増やすとアトンに言われ、キメラも俄然張り切って出動した。

進化獣・カエルシンカの残した「あと1人」という言葉がダイナマンにはひっかかる。一体何を企んでいるのか…。先生がさらわれた教会は堀の近く、次にさらわれる事件があったホテルは湖の傍、南郷が調査に行った教会は川の近く、そして、カエルシンカに逃げられた教会には池。全て水に関係していることに気づいたダイナマンは、ある作戦に出る。

レイは、カエルシンカのアジトを突き止めるために花嫁に変装した。レイが偽の結婚式を挙げている教会の見える位置で男性陣が発信機を見ながら見守っていた。教会にカエルシンカが出現した。「現れたわ!」というレイの通信を受け、男性陣に緊張が走る。カエルシンカはレイを小脇に抱え、教会の傍の池へと飛び込んだ。男性陣も発信機を頼りに追跡開始。

アジトに連れてこられたレイが見たものは、檻に入れられ泣きじゃくる6人の花嫁達だった。キメラがやってくるのを見たレイは、泣きまねをして顔を隠す。キメラの命令で、婚礼の準備が整えられた。
胸に赤い蝶ネクタイ、背中にマントをつけたカエルシンカが入場してきた。それと向かい合うように7人の花嫁がブーケを持って立つ。
カエルシンカが目から催眠光線を発する。催眠術であることに気づいたレイは、ヒールのかかとで反対の足を踏み、催眠術から逃れようとする。
だが、他の花嫁達は催眠術にかかってしまった。次々に自分の結婚相手の名を呼ぶ。

着々と進む婚礼の儀式。鐘が激しく鳴り響き、危ないと判断したレイはドレスを脱ぎ捨てた。まだ花嫁達の催眠が解けないことをいぶかしむレイだったが、鐘の音にも催眠効果があると気づき、尻尾兵から奪った剣を投げつけて鐘を叩き落した。
鐘が床に叩きつけられるのと同時に、花嫁達の催眠も解け、花嫁達は悲鳴をあげる。
レイは、尻尾兵を蹴散らし、その尻尾兵から奪った2本の剣をキメラとカエルシンカに投げつけて、花嫁達と共にアジトを脱出した。

追いかけてきたカエルシンカと尻尾兵に取り囲まれる7人の女性達。レイは毅然とカエルシンカたちに立ち向かう。
フェンシングを華麗にあやつり、次々に尻尾兵を倒していく。
だが、カエルシンカには苦戦してしまう。カエルシンカの舌に絡められ、電撃攻撃を受けて苦しめられる。

そこへ、レッドのダイナロッドが炸裂。レイは解放される。一瞬ひるんだカエルシンカに、レイのキックが炸裂。カエルシンカは転がってしまう。
男性陣が花嫁達を逃がし、レイは「ハートの戦士、ダイナピンクが許さない!」と、ピンクへと変身。
各人武器を使って尻尾兵を倒していく。
ピンクとカエルシンカが一騎打ちで戦う。ピンクスワンサーベルクラッシュがカエルシンカに炸裂した。カエルシンカが弱ったところへ、スーパーダイナマイトで倒した。

ビッグバンプログレスで巨大化したカエルシンカとダイナロボで戦うダイナマン。だが、カエルシンカの発する催眠光線でブルーが催眠状態になってしまった。ブラックがブルーの頭をポカポカ叩き、目を覚まさせる。ブルーの催眠が解けたところで、反撃開始。ニードハンマーなどで戦い、最後には科学剣・稲妻重力落としでカエルシンカを倒すことに成功した。

アイコちゃんの先生の結婚式が無事に終わった。その写真を見て盛り上がる夢野発明センター。レイが「私も早くステキな結婚式を挙げたい」というと、男性陣は大爆笑。「無理無理。レイみたいなお転婆じゃ、貰い手なし!」
そんな失礼な男性陣をレイは睨みつける。1人蚊帳の外だった夢野博士がおずおずと「わし、独身なんだが…」と申し出た。
その意味を理解した5人は口々に「パス!」剣道ロボにまで「パス」と言われた夢野博士は不機嫌になりその場を出て行き、5人は各自の研究を続けるのであった。

コメント


レイちゃん大活躍!「スーパーヒロイン図鑑」や「スーパーギャルズメイト」でも、この回の映像がふんだんに使われています。

ジャシンカ暦7777年って、ジャシンカ帝国の歴史って長いんですね。7月7日7時7分7秒を逃したら、不老不死の霊薬が作れないということですが、今までに作られたことはなかったのでしょうか?
もし、作られたとしたら777年7月7日7時7分7秒??

それにしても、レイちゃんに対して失礼な男性陣ですね〜。レイちゃんを女性として見ていないことがよく分かるセリフのオンパレードですね(^^;)
夢野博士のプロポーズ(?)も、レイちゃんだけでなく、男性陣、果ては剣道ロボにまで「パス!」されてしまい…
年齢差を考えれば無理ないのかもしれませんけどね。
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