第8話 悪の花王女キメラ

監督/山田 稔  脚本/曽田博久  放映日/1983年3月26日

グランギズモでは、カー将軍が伝説の人喰い花の種を見つけ、帝王アトンに報告していた。アトンは、人喰い花を咲かせ、人間を食い尽くさせるよう、メギド王子に命じた。悪魔の花が咲いたときこそ、ジャシンカの春が訪れるのだと…。


南郷とレイが遊びに来た花園で、1人の少女がたくさんの花に水をやっている。花作りをきっかけにその少女・やよいと知り合った南郷は、レイに「やよいちゃんは花作りの天才」と話す。そして、その花園が「花屋敷」と呼ばれているという。

綺麗に咲いている花に思わず手を伸ばすレイ。そこに一匹の蝶が飛んできた。春を実感する2人だったが…。その蝶が触れた花がどんどん枯れていく。驚くやよい、南郷、レイの前に進化獣・チョウシンカが現れた。気絶してしまったやよいを寝かせ、南郷とレイは「花屋敷」からチョウシンカを誘い出した。

2人はダイナマンに変身。チョウシンカと戦うが、"喋々地獄“という攻撃に苦しめられてしまう。そこへ、他の3人も駆けつけた。形勢不利と見たチョウシンカは自分たちの狙いが人喰い花を咲かせることであるということをダイナマンに話してしまう。

一旦退却したチョウシンカは、悪魔の蝶に集めさせた花の蜜を人喰い花に与えはじめた。蜜をエキスに変えて人喰い花の種に注ぐと、急速に成長させることが出来るのだ。まだまだ蜜が足りないため、悪魔の蝶が街へと出て行く。

そして、悪魔の蝶は夢野発明センターにまでやってきた。あわてて蝶を追い払うダイナマンの5人や子ども達。南郷が品種改良した花に対して、蝶の様子がおかしくなったのに気づいた弾は、ある作戦を思いついた。

花畑の真中に設置された怪しげな箱。悪魔の蝶がどんどんその箱に吸い込まれていく。不審に思ったメギドが近づくと、周りで爆発が起き、ダイナマンが姿をあらわした。その箱の中には、悪魔の蝶が好む、香りのいい花が入っていたのだった。全く動かなくなった悪魔の蝶に、メギドは苦りきってしまう。


花のエキスを与えられないため、人喰い花の成長が止まってしまう。なす術もないメギドをアトンが怒鳴りつけたとき、グランギズモに王女キメラが現れた。そして、自分が人喰い花を咲かせてみせると断言。メギドから作戦を引き継いだ。


枯れてしまった花を前に泣くやよいを慰め、南郷はこれから咲く花の種をあげる。その前にキメラが現れた。ダイナマンの5人の手が離れた一瞬の隙をついて、チョウシンカがやよいを連れ去ってしまう。5人は、キメラの妖術によって浜辺へと飛ばされてしまった。そのキメラに変身せずに立ち向かう5人。只者ではないといぶかしむキメラに一人一人名乗りをあげて変身。だが、キメラの力の前に全く歯が立たず、逃げられてしまった。


連れ去られるやよいは、南郷からもらった花の種を袋ごと道に落としていく。それに気づいたイエローたちは花の種を追いかけるようにしてキメラたちの後を追った。

人喰い花の前にやよいを連れて来たキメラは、メギドの前で人喰い花を咲かせてみせようと自信たっぷりに言い切った。やよいは花の好きな少女。毎日花に囲まれている彼女には、花の香りが染み込んでいる。果たして、その言葉どおり、人喰い花が咲き始めようと動き出した。「開け、ジャシンカの人喰い花!」という言葉とキメラの光線で、ついに人喰い花が咲いた!

チョウシンカが更なる成長をと、やよいを人喰い花に食べさせようとする。だが、そこへダイナマンが現れ阻止した。変わりに弾かれたキールとギーラが人喰い花に食べられてしまった。予定が変わってしまったメギドとキメラが一瞬呆然となったところへ、人喰い花にダイナロッドが炸裂、人喰い花は爆発してしまった。

悪魔の花など、咲かせたりはしない!ダイナマンとジャシンカの戦いが始まった。それぞれの武器で尻尾兵やメギドと対戦するダイナマン。また、キメラの妖術地獄に引き込まれ、苦しめられてしまう。だが、ダイナロッドのロッドスパークで、妖術地獄から逃れることに成功した。

妖術を破られたキメラはチョウシンカに全てを託して退却。チョウシンカは“喋々地獄“を繰り出して攻撃するが、スーパーダイナマイトの前に敗れ去った。超進化獣となるものの、再びダイナロボの前に敗れ去った。

コメント


キメラ王女初登場!エピソードです。それに伴って、親衛隊キール・ギーラが退場してしまいました。それにしてもあの最期は辛いですね…。せめてダイナマンに倒されて欲しかった…。

キメラを前に、再び一人一人が名乗りをあげていきます。5話と違うのは、全員の名乗りが終わってからダイナマンへと変身しているところですね。

これからしばらくは、グランギズモでメギドとキメラの意地の張り合いが楽しめます(笑)
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