第3話 コウモリ地獄飛行 |
監督/山田 稔 脚本/曽田博久 放映日/1983年2月19日 |
ジャシンカ帝国は、地上侵攻のため、地上に住む人間を地下に潜らせ、それと入れ替わりに自分たちが地上へ出て行くと言う作戦を立てた。 そして、カー将軍はその作戦遂行のため、コウモリシンカを作り出す。 通りでオートバイのチェックをしている弾のところへ、夢野博士と子どもたちがかけよってくる。 レイが弾の夢をもう一度子どもたちに教え、それを聞いたエミが「お嫁さんになる」と宣言。 「評判がいいなぁ」と島がからかい、星川と南郷は「いいよなぁ、オートバイの人気はすごくて」「な〜に、実験するまでが花ですよ」と面白くなさそう。 それを聞いた弾は笑って、「それではご期待に答えて!」とオートバイにまたがる。「誰も期待してないよ」と星川が早く行けとばかりに手を振る。 弾の「無公害エンジン搭載(?)」のオートバイは真っ黒な煙をあげながら走り出した。見送った一同は「だめだこりゃ…」とがっくり。 一方、自分が煙を撒き散らして走っているとは思わない弾は、煙を見て「なんだぁ?この煙は…」 弾が通った付近に住む人たちには「暴走族」呼ばわりされてしまう始末… 弾のオートバイは、ブレーキが利かなくなり、廃車置場に走り込んで置いてあった車か何かにぶつかってようやくとまった。 そこへ、コウモリシンカが飛来し、コウモリガスを撒き散らして行った。 コウモリガスによって太陽がまぶしくなった人々が、地下道へ向けて走り出した。 真っ黒になった顔を洗って地上に出ようとした弾たちは、次々にやってくる人々に驚く。その中にエミの両親もいた。 人の流れに逆らいながらようやく地上に出た5人とエミはまだガスを浴びていない人々に取り囲まれてしまう。 「あんたのオートバイが通ったあとにこうなったんだ!」と弾が責められる。他の4人と夢野博士が必死に弾を庇うが、逆に夢野博士までやりこめられてしまう。 エミにまで「お兄ちゃんなんか大嫌い!」と言われてしまう弾。 人々の頭越しにコウモリシンカを見つけた弾は、他の4人と共にコウモリシンカを追いかける。 人々のいないところまで追いかけてきた5人は尻尾兵に襲われた。変身しないまま尻尾兵と戦う5人。 尻尾兵との戦いにケリをつけ、今度はダイナファルコンとダイナマシーンで追いかけるが、コウモリシンカが高度をあげたことと、断崖に来てしまったことで追跡を断念する。 地上では、人々が続々と地下に潜り始めていた。 それを見て、カー将軍は「実験は大成功」とアトンに報告する。そして、地上から人間の姿が消えるのもまもなくだと確信する。 カー将軍の報告を聞いて、アトンは満足そうに言う。「地上にジャシンカ帝国を築き、真の王者にふさわしい十本尻尾の帝王になるのだ」と。 5人のいない発明センターで子どもたちが「みんな逃げちゃったのかな?」と話している。 その様子をダイナステーションのモニターで見た弾は、必ずみんなを元に戻すと誓う。そして、コウモリガスの分析をはじめた。 ついにコウモリガスが火山ガスを含んでいることを突き止めた。地底に住む有尾人が火山ガスを元にコウモリガスを作り出していたのだろう。 火山ガスの成分から、その火山が鬼火山であることまで突き止め、ダイナマンは出動した。 鬼火山のふもとにいた怪しげな男の肩を叩き、驚かせるとたちまち尻尾を表す。 地下洞のアジトでは、コウモリシンカが尻尾兵を使ってコウモリガスを詰め込む作業を行っていた。 そのアジトへ向かうダイナマンの行く手を阻むメギド。アジトにいるのとは別の尻尾兵がダイナマンに襲いかかる。 メギドと戦うレッドは、コウモリシンカが飛び立つのに気づく。ブラックも気づき、レッドとメギドの間に立ち、レッドにコウモリシンカを追いかけさせる。 ダイナファルコンで追うレッドだが、追いつけない。そこで、ダイジュピターを発進させた。 ダイナマッハでコウモリシンカを追いかけ、ついに、マッハバルカンで打ち落とした。 再び5人揃ったダイナマンはなおも襲いかかる尻尾兵やコウモリシンカを退けることに成功した。 人々の顔や手についたコウモリガスを溶かす薬を開発した5人は、地下に潜っている人々の元にやって来た。 次々に元に戻る人々。もちろん、エミの両親も元に戻った。 両親が元に戻って大喜びのエミの元に、ユタカたちもやって来た。 「どうして元に戻れたの?」と聞く子どもたちにレイが「さあ〜?どうしてかな〜?」と目線で弾に振る。 「ダイナマンが元に戻す薬の作り方を教えてくれたんだ」という弾に子どもたちは大喜び。「ダイナマンって発明もできるんだ!」 オートバイはどうなったのかと訊ねられ、返答に窮する弾にエミが「ダイナマンを見習いなさい!」 参ったなぁと苦笑するしかない弾。 遊びに行こうと駆け出す子どもたちを5人は笑顔で見送った。 |
コメント… |
この回、星川さんと南郷さんの掛け合いがとても楽しいです(^^) 最初のオートバイをめぐっての面白くなさそうなセリフもそうですが、ラストの弾さんの「ダイナマンが教えてくれた」に対し、横でクククと笑っている2人に目が行ってしまいます。 また、「ダイナマンを見習いなさい!」に「あちゃ〜」と言わんばかりに天を仰ぐ星川さん。セリフはない(というより聞こえない)んですが、ちょっとした仕草で楽しませてくれます(笑) 弾さんの無公害エンジンが成功するのはいつになるんでしょうか… 素顔でのアクションシーンが見られはするのですが、変身シーンはまだお預け。 まだまだ「秘密戦士ダイナマン」です(^^)でも、正体がばれるのも時間の問題ですが(笑) |